2025年11月04日
水素燃料電池漁船『ZERO-E黒瀬』をお披露目しました。養殖の現場から、クリーンな一歩!
10月15日(水)、当社が参画する水素燃料電池漁船『ZERO-E(ぜろいー)黒瀬』のお披露目会を開催しました。
『ZERO-E』はゼロエミッションを意味します。
本船は、カーボンニュートラル社会の実現に向けて、2年前から国庫補助事業を活用し、一般社団法人海洋水産システム協会を中心に、水産研究・教育機構、当社の3者で構成するコンソーシアムが開発を進めてきたものです。従来の重油燃料の船舶はCO2排出が水産業の大きな課題でしたが、『ZERO-E黒瀬』は水素燃料電池を採用することで、排出の大幅削減を目指します。当社は今回の実証を通じて、カーボンニュートラルな養殖業の実現可能性を検証します。


実証は来年2月末まで、実際の養殖現場で給餌作業を行いながら有効性を評価します。『ZERO-E黒瀬』には水素燃料電池とリチウムイオン電池を併載しており、燃料電池で生成した電力を蓄えることで、船の各システムを効率的に運用できます。水素は約16キログラムを充填可能で、この容量で約2日間の業務稼働が見込めます。重油使用の従来漁船と比べてCO2排出量は実質ゼロで、環境負荷の低減に大きく貢献します。
本実証は、環境への配慮に加え、持続可能な養殖業の実現に向けた技術の可能性を探るものです。
未来のクリーンな養殖業に向け、大きな一歩を踏み出しました。


