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会社の理念や想い

立川社長の写真

黒瀬水産株式会社は、日本水産株式会社(現 株式会社ニッスイ・東京都港区)の100%出資企業として、2004年宮崎県串間市に設立されました。
宮崎県と鹿児島県との県境に跨り黒潮の恩恵を受ける雄大な志布志湾が当社の主な養殖の舞台です。また、稚魚の生産からはじまり各地に点在する事業所と連携して天然資源に一切依存しない完全養殖「黒瀬ぶり」を育てあげ、皆様にお届けしています。また鹿児島県では「黒瀬かんぱち」の養殖を行っています。

当社は多くのお客様にご愛顧を頂き、日本最大規模のブリ類養殖会社に成長することが出来ました。更に当社が目指すのは、美味しさとサステナブルな養殖技術の確立です。年間を通して、高品質なブリ、カンパチを届けるだけでなく、海洋資源にも優しい在り方を追求し、持続可能な未来に向け挑戦していきます。

ブリは人工種苗による完全養殖により、生態系に影響を与えることはありません。また外海に近く潮流が速い高波浪域に浮沈式の生簀を作り、台風や時化による影響を受けず安定供給を実現しています。また生簀には毎日ダイバーが潜水し、常にブリの健康状態を確認し、異変を早期に発見・対応できる体制をとることで、高品質な商品の提供を可能にしています。2011年には衛生面を含めた食品安全管理を実践するための国際規格ISO22000マネジメントシステムを取得、2017年には、ブリの養殖業者として初めてASC認証(※)を取得しました。現在では、AI技術の活用や水素燃料電池をエネルギー源とする養殖給餌漁船の開発など、新しい技術開発にも取り組んでいます。

串間市から世界へ。安心安全な食をお届けすると同時に地球の海洋資源を守る活動を続けてまいります。

※ASC認証は、国際社会環境認定表示連合(ISEAL)が定める「環境と社会への影響を最小限にした責任ある養殖の水産物」を認証する基準。海洋資源を守りながら養殖事業を行っていることを証明している。

会社の未来像

今後も、消費者の皆様に安心安全なブリやカンパチの美味しさをお届けするだけではなく、海洋資源を守りながらサステナブルな養殖を行うことに注力したいと考えています。

2030年に向けたニッスイの長期ビジョン「Good Foods 2030」では、サステナビリティ経営を推進しています。ブリやカンパチの養殖事業は、サステナビリティの重要課題のひとつである「豊かな海を守り、持続可能な水産資源の利用と調達を推進する」を体現する事業です。天然資源に影響を与えない養殖事業の役割はますます重要となっています。

当社が取り組むブリ養殖は、すでに100%人工種苗を実現しています。加えてカンパチについても、人工種苗化の促進に取り組んでいます。サステナブルな養殖事業を構築し、規模を拡大し、それに加えて、新たな取り組みを推進することで、社会課題を解決するとともに、市況による業績変動を抑えた水産事業への転換を図っていきます。

50年後もこの美しい海を守り続けるために、黒瀬水産だからできることを続けてまいります。

黒瀬水産株式会社
代表取締役社長
立川捨松

社長のインタビューを受けている様子

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