自然の恵みを受けて仕事をしている当社では、資源を大切にし、地球や海に感謝の心を持って接しています。また、地域社会とのつながりを大切にしています。
水産資源の持続的活用や環境、生態系に配慮した取り組みを推進しています。
漁場環境の維持、共存 | 環境調査(海水温、溶存酸素、透明度、比重、水色、水質、底質、周辺野生生物への影響 等) |
---|---|
環境負荷低減 | 摂餌効率の良いEP飼料※での飼育、給餌量の管理、海洋プラスチック流出対策(発泡スチロース製フロートの全廃) |
薬剤使用量の削減 | 疾病対策 疾病予防(ワクチン)、魚病の早期発見、治療(ダイバーによる健康観察、検査員による魚病診断、獣医師の指示による治療) |
水産資源の維持 | 人工種苗、低魚粉EPの導入 |
CO2削減 | 太陽光発電、フェリー物流の活用、船舶削減(自動給餌機の導入、遠隔給餌システムの開発 等) |
※EP(エクストルーダペレット):エクストルーダーという装置を用いて成形される固形飼料
野生生物と養殖場の相互作用
我々が養殖業を営む海域は豊かでさまざまな生物の住処となっています。
彼らと共存することは、生態系の維持につながり、さらには漁場の持続的利用、つまり我々の事業継続に深くかかわってきます。
黒瀨水産は養殖業を営む上で野生生物を駆除せずに共存することを約束します。
ただし、我々の努力にかかわらず、養殖場との相互作用で偶発的に死亡してしまうことも考えられます。
我々は養殖場において、死亡が発生、増加しないよう監視し、異常事態の際は対策を講じる取り組みを行っていきます。
野生生物と養殖場の相互作用(野生生物の死亡事例)
2024年8月現在
串間漁場
生物分類 | 2022年 | 2023年 | 2024年 |
---|---|---|---|
鳥類 | 0 | 0 | 0 |
サメ類 | 3 | 4 | 5 |
カメ類 | 0 | 0 | 0 |
海生哺乳類 | 0 | 0 | 0 |
延岡漁場
生物分類 | 2022年 | 2023年 | 2024年 |
---|---|---|---|
鳥類 | 0 | 0 | 0 |
サメ類 | 0 | 0 | 0 |
カメ類 | 0 | 0 | 0 |
海生哺乳類 | 0 | 0 | 0 |
内之浦漁場
生物分類 | 2022年 | 2023年 | 2024年 |
---|---|---|---|
鳥類 | 0 | 0 | 0 |
サメ類 | 0 | 0 | 0 |
カメ類 | 0 | 0 | 0 |
海生哺乳類 | 0 | 0 | 0 |
養殖魚の逃亡履歴
2024年8月現在
拠点名 | 2023年 | 2024年 | ||
---|---|---|---|---|
件数 | 尾数 | 件数 | 尾数 | |
串間 | 2 | 6,599 | 0 | 0 |
延岡 | 0 | 0 | 0 | 0 |
内之浦 | 2 | 1,422 | 1 | 35 |
計 | 4 | 8,021 | 1 | 35 |
寄生虫調査結果
2024年4月現在
天然魚、養殖魚の寄生虫の寄生状況を監視しています。 天然ぶりの回遊時期に合わせてサンプリングを行い、寄生虫調査をしています。 養殖魚も同時期に調査を行っています。
外部寄生虫名 | 天然魚 | 養殖魚 |
---|---|---|
ハダムシ | 0.2 | 0.3 |
エラムシ | 3.3 | 0.9 |
その他 | 1.2 | 0.0 |
地域社会とのつながりを大切にし、事業の持続可能性や地域社会の課題解決に繋がる取り組みを推進しています。
コミュニティ対話の開催
定期的に地域社会の代表者(行政、漁協、住民 等)の方々と当社の取組に関する報告や意見交換を行っています。
地域清掃活動への積極的参加
地域社会とのより良い関係づくりに加え、従業員の環境意識向上につながっています。
工場見学、インターンシップ等の受入
日常では見られない仕事の様子を、楽しみながら観察し、食の安全や環境に配慮した取り組みを体感、理解してもらう事で、子供たちの成長や未来の社会への関心を高める機会に繋げたいと考えています。